今、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」が、イタリアから遥々来日していて、今日見てきた。
モナリザ来日の時と同じ上野にある東京国立博物館の同じ部屋で。日本の美術館の中では、建物も素敵な美術館のひとつ。


海外の美術館のようにセキュリティーチェックがあり、妙にドキドキする*1



モナリザの時みたいに、原画はその一枚だけの展示*2だが、大混雑。
「絵の前で立ち止まらないでください」と、終始警備員が叫んでいるのだから、風情はぶち壊し。牛歩でも、本当にあっという間だった。


でも、実物は、美しいの一言。
原画の色の美しさは、印刷技術が進歩しても表せないんだもの。


聖母マリアが大天使ガブリエルから、受胎を告知される聖書の一節。
私に赤ちゃんが宿ったら、この絵を飾りたいと思うくらいに好きな絵だ。こういう絵は、静寂なところで見るに相応しいけれど、見られただけでも良しとしないと、罰が当たるかなと思う。


イタリアのフィレンツェにあるウフィッツィ美術館で、一度この絵に会ったことがあるはずなのに、展示が膨大過ぎて、全く記憶にないから、一枚だけの展示というのも、良いことかもしれない。でも、やっぱり、イタリアでもう一度会えたらいい。

*1:だって、私、何故かよく捕まる。鋏をペンケースに入れて持ち歩いているのがいけない。去年は、胸の中の貴重品袋を怪しまれて、パリの空港で捕まって、麻薬取調べ室のようなところへ連れて行かれた。

*2:原画以外には他にもあまり興味をそそられない展示あり。