母が随分前から、行田市古代蓮の里へ行きたいと思っていたそうなので、折角車も買ったことだし、行くことにした。蓮は昼には花を閉じてしまうそうなので、早朝から出かけなければならない。東松山市から行田市は目と鼻の先だが、初めて行くところは大体道を間違えて時間が掛かるので、8時半着を目指し、朝7時に出発する。吹上方面へ66号をまっすぐ行き、吹上駅を過ぎたら、どこかを右折しなければいけない。そのどこかが紙の地図上ではいまいち分からないので、助手席にいる母に、「信号を過ぎる度に、信号にある青い看板の地名を読み上げてくれ」と頼む。そんなことをしてもらっているうちに、「古代蓮の里」の大きな看板があり「この先の信号右折」と書いてある。看板が大嫌いな私も、こういう時だけは、看板を有難く思った。1時間半で着くのを目標に行ったが40分足らずで到着。

手前に蓮がいっぱい咲いていたけれど、趣きに欠けるなぁと思っていたら、本当の蓮池は、奥の方にあって、そちらの方が断然景観が美しい。一通り写真を撮ったら、ベンチに座って、朝ご飯のおにぎりを食べたり、おやつを食べたり、麦茶を飲んだり、煎餅を食べたりして、我ながら花より団子だなぁ・・・と思った。公園は広いが蓮池自体はそんなに大きくはないので、池の中に敷いてある木の板の上を何度か歩いていると、蓮に隠れて蓮の下に子猫がいた。ニャーニャー鳴いているのでお腹が空いているのだろう。ミルクなんて売店では売っていない。仕方なく、この子を車に乗せ帰ることにした。車が怖いらしく、車の中では、ものすごい大きな動物のような大きな声で鳴いていたが、家に着いて、私の部屋におろすとコテンと仰向けにお腹を見せ、安心した様子。
今まで猫を飼うことに猛反対だった親だが、先月、いつになく落ち込んでしまった私に「猫でも飼えば?」と口を滑らせてしまったことを今更取り消せない様子なので、これは神様の贈り物だと思って、うちの子が一匹増えた。猫の共存はとても難しいらしいので、根気良く、策を思案中。今のところ、新入りを隔離中。