冬の子供たち



ジェーン・バーキン「冬の子供たち」のコンサートへ行った。1階2列目ど真ん中の席を確保したにも関わらず、バーキンの曲を1曲も知らない人と行くことになった。
どんなスタイルで登場するのかと毎回それが楽しみなのだけれど、今日は、白のメンズシャツに、溝鼠色の縦縞のメンズ用ベストの前ボタンを外し、シャツのボタンも第3ボタンまで開けている。溝鼠色の男性用スラックスにサスペンダーがずり下がっており、紺色のような野暮ったい色柄のネクタイはゆるゆるにしている。こんなにルーズで野暮ったい着こなしを、美しく粋に思わせてくれる女性なんて、バーキンとシャルロットくらいしか、私は思いつかない。

バーキンが登場するやいなや、そんな感性に圧倒されながら、あっという間の2時間のコンサートだった。
コンサート前に「冬の子供たち」のCDを買おうと思ったのだが、どこでも日本盤が売り切れていて、買うことが出来ず、半分くらい知らない曲だったが、バーキンのしわくちゃの笑顔のせいで、とてもいい気持ちにさせてもらった。それから、あのクリスマスの豆電気が付いているミラクルな傘も何とも言えず素敵だった。本当に。