市議会選挙


選挙で、投票したい人がいた試しはないけれど、殆ど毎回投票しに行く。


花森安治が「暮しの手帖」の中で、こんな風に書いている。

「どうせ、ぼくの一票がどっちへころんでも、天下の大勢が変わるわけはない、という気がするのを、いやいや、すこしはマシな候補者がすこしもマシでない候補者に負けたとしたら、そのすこしはマシな候補者に投票しないで棄権したぼくは、大いに後悔するに違いない、とおもいなおして投票所へ出かけていった。」*1

素敵な言葉で、とても気に入っている。
これは、続きが素晴らしく面白くて、選挙へ行く度、この「ぼくは、もう、投票しない」の中の一部始終を思い出してしまう。



「住みよい安全な街づくり」
「地域の活性化」
「商店街の開発計画推進」
という候補者が、私の街では毎回大半を占める。



私が投票したいと思う候補者は、

「道路や橋はこれ以上増やしません」
「街に木を植えます」
「静かな街づくり」
こういう公約の候補者なのだが、今までにまだ一人もいない★

*1:暮しの手帖』 2世紀44号(1976年10月) 「ぼくは、もう、投票しない」花森安治  より