L


L と言ったら、日本中の皆さんは、もう何のことだかお分かりかと思う。


CDを聴く時、あまり歌詞カードを見ないのだが、オリジナル・ラヴの場合、田島貴男の歌い方のせいか、耳で覚えた歌詞があまりにとんちんかんなので、歌詞カードを開いたら、吃驚仰天。耳で聴こえたとおりのおかしな歌詞もあったが、それよりも、他の聴き逃していたり、聴き間違えていた歌詞部分があまりにも素晴らしい詩だったから。
一曲一曲全文抜粋したいほどだが大変なので、ほんの少しだけご紹介。(といっても、部分的だと全然ぴんとこないと思うので、歌詞を読むだけの為でもいいので、日本中1人残らず最低1枚はCD買ってください。さぁ、Amazon.co.jpへGo!)。



"羽毛とピストル"  なんて美しい曲名。ボードレールも青ざめるだろう。

さぁ もっと愛のなか深く すべり落ちて Honey もうとめられないほどに

シーツのうえ 消えていく 世界の全てのライト...




「水の音楽」  だれもいない広い砂地 焼けるように暑い 揺れる陽炎じっと子供が見つめ 幻を知りたいきみは揺らめきのほうへ 走ってゆく...   

「宝島」  ソファーで 宝物のない宝島あるく夢が醒めた  夜風は 道のない地図を そっと僕に渡し 話しかけた...

「ハニーフラッシュ」  PHS スィッチ切って あんまり時間ないのと 微笑う オオーマイプッシーキャット!...

「Crazy Love」  いちどさえ振り向かずに きみはまちにまぎれた  さよなら Crazy littele love 夜が更けても まだ眠れなくて  夢の中で時計の針を戻したのさ  誰も時を止めることなどできないのさ...

「白い嵐」  世界中でいちばんきれいで儚いなみだ見せてももう遅すぎるのさ  あぁ いつか僕らはフィナーレを 知らないうちに奏でていたんだ...




あぁ〜、こんなに美しい歌詞なんて、あるかしら。渋谷系では断じてなくて、まさに"甘美系""媚薬系"の名に相応しい。



「大車輪」「悪い種(ムーンストーン)」は、現代版「ヨイトマケの唄」。でも、あんなダサイのじゃなくて、実にかっこいい。美輪明宏もこれを聴いたら、ひっくり返るだろう。



変な歌詞の方は、
インソムニア」 ケンショウキカンノ シメキリハ マジカ ハワイツアーノ オウボホウホウハ コチラ... 
なんじゃこりゃ! でも、この人が歌うとサマになってしまうからすごい。何やってもサマになる。それでいて詩人だから、"天はニ物を与えず"なんて嘘なんだ。




ORIGINAL LOVE OFFICIAL WEB SITE の"チョーゴクタマーニ"しか更新されない"Tajima's Voice"にも、はっとさせられる言葉がある。抜粋したいけれど、「無断転載禁止」だそうだから、読んでみてください。




Lは、服のサイズがコンセプトではなかったようで、
LOVE、LARGE、LESSON、LOST、LIFE、LIE、LIQUOR、LAUGH、LIGHTNING、LONESOME、LOOP、LOCK、LINK、LAW、LUCK、LEISURE、LOUD、LEAGUE、LATEST、LURE、LUNATIC、LSI、LEAP、LYRICAL、LACK、LORD、LABOR、LAG、LOW、LETHAL、LETHE、and more...
など、Lから始まる言葉がコンセプト(多分)。この中の単語の幾つかが、歌詞に使われている。やっと納得。(単語が書いてあるLという煙草が、ジャケットに入っていた。)


サイズのわけないね!LOVEよね!"LOVE!LOVE!&LOVE!!!"





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