私の今年の夏が、いつもより夏らしい夏だったのは、『デザイア』のせいもあるかもしれない。まだ全部聴いてないが、このアルバムがORIGINAL LOVEの最高傑作ではないかと思う。

でも、夏休みももう終るし、アヴァンチュールももう終わりだから、オリジナル・ラヴの"麻薬×媚薬"で毒された体を、そろそろ元に戻そう。 そんな時には、


Chopin: Piano Works


■ 『 Samson Francois サンソン・フランソワ / ショパン エチュード集 』  ★★★★★


あぁ、体が浄化され美しく生まれ変わってゆくのを感じる。

サンソン・フランソワは、フランス人。20世紀前半のショパン弾きがアルフレッド・コルトーなら、後半は、サンソン・フランソワだと言われている。技巧だけでない、叙情的で詩的なピアノが好きな人なら、きっと気に入ると思う。"ピアノの詩人"と称されるショパンだから。愛しのイングリット・フジコ・ヘミングさんも好きなピアニストに挙げている。
EMIの 『サンソン・フランソワ ショパン全集10枚組』の廉価版がお薦め。