新しいパートナーが今日届いた。

あれから、ブレーキが片方なくなった無印自転車にまだ乗っていたのだが、ついに、タイヤが所々破れて、中の白いメッシュ状の繊維が見えてきたら、パンクしてしまったので、これで晴れて後ろめたさなくお別れ出来ると思ったら、そうもいかないものだ。
新しいのが来るのは嬉しいが、このボロボロをいざ捨てるとなると、ボロボロ言うほどにはボロボロじゃないような気もしてくる。自転車置き場で隣にある自転車を見たら、車体は私のよりもよっぽどオンボロだが、所々メンテナンスしている様子でタイヤは新しかった。
「修理代と新品が同じくらいの値段なら、買ってしまう」「修理代と新品が同じくらいの値段なら、直して使う」のどちらを選ぶかで、私は迷うことなく前者を選んだけれど、綺麗な物を使うのもいいことだが、物を手入れをして古くなっても大切に使うことはもっと素晴らしいことなのではないかと、その隣の自転車を見て思った。更に素晴らしいことは、将来修理代が安く済むような仕組みが発達することだと思う。*1


始めは、カッコイイビーチクルーザー君がいいと思ったが、カゴが付けられないそうなので、結局、見た目も地味なMUJIのによく似た無難な彼を選んだ。


始めの一ヶ月は、雨よけカバーを掛けてみたり、油を注してみたりして大切にするのだが、一年も経つと、雨が降っても風が吹いても外にほうぽらかしで知らん振りになってしまうのだ。10年もしたら、塗装も剥げ、錆びだらけで、ネジが所々なくなっているボロボロには愛想が尽き、ポイっと捨てる。でも、今回のからはそうじゃなくて、メンテナンスして、添い遂げるのも悪くないと思ったのである。

*1:修理をしなくてもまだ使える撤去自転車は、アフリカやアジアに輸出され、使われているらしい。