先週、当直中に胃の激痛で勤務が出来なくなって、生まれて初めて胃カメラで調べることになった。


鼻から入れる方が管が細いので楽だと聞いたが、看護士はやけに口からを進めるので、口から入れることになった。
喉の麻酔をするのにも、咳き込む。麻酔が効くまで10分程待たされる。


いざ口からカメラを入れ始める。
始めは口で息をしていても大丈夫だが、徐々に進むにつれ苦しくなり、むせる。
看護士が「鼻から息をしてください」と言うが、普段から鼻づまりの私は、この段階になって初めて、鼻で呼吸が出来ないことに気付いた。
「鼻からだと、息が出来ません」と言っても、喉に管が入っているので、相手に聞き取れる声で話せない。口で呼吸をするとむせるし、鼻から空気が吸えないので、段々パニックになり、「鼻からだと、息が出来ません!」と言うと、
「だめだめ、しゃべると喉を痛めるから、絶対しゃべらないでね」と言われた。
「だから、息出来ないんだってば!」と言うと、「喉痛めるから絶対しゃべらないで!!!」と強く制止された。


これでは、呼吸困難で死んでしまうと思い、力ずくで管を抜こうとすると、他の看護士も飛んできて、腕を二人掛かりで取り押さえられる。
取り押さえられた左手をしっかりと看護士が握ってくれ、手の甲をさすってくれている。
鼻づまりの鼻で何とか空気を取り込もうとする。


そうこうしているうちに、「整形入ります」「はい、整形入ります」「はい、整形入ります」
と言って、先生から看護士へ同じ言葉が復唱されている。

「セイケイってなんだろう?」と思いながら、鼻で空気を取り込もうとしていると、
「終わりました。唾を脇に流してください」と言われた。呼吸が出来る。


呼吸が出来ることと、手を摩ってくれたことに有難さを感じた。


整形ってのは、ポリープがある時、組織を採取することだそうだ。そのポリープは、良性のものだったから一安心。