mademoiselleTAE2007-05-17



プラダを着た悪魔 (特別編) [DVD]


遅まきながら、やっと「プラダを着た悪魔*1リトル・ミス・サンシャイン」二本立て を、 飯田橋ギンレイホール で観てきた。
プラダを着た悪魔*2は期待はしていたけれど、期待以上で、文句なく 五つ星。


この映画を見ると、ファッションには、自分は不向きな人間だと、つくづく感じる。
ファッションは『世界は一分間に45回転のスピードで回っている』人間でないと。こんな田舎にいるせいか、私は、一週間に一回転くらいのスピードでしか世界が回っていないことに気が付いたのだ。



映画を観た数日中に、ジーンズとバレエシューズを脱ぎ捨てて、折れそうに細いピンヒールと、シックな黒のドレスが着たくなった。

身体のことを考えてしまうと、腰を痛めそうな10cm以上のヒールや、お腹を冷やすようなランジェリーやファッション、動きづらいタイトなスタイルは縁遠くなるけれど、たまには身体を害してでも、そういうのが着たい!!!

楽しみを捨ててまで『健康志向』というのも、最近は、勿体無いような気がしてたから。それに、自分に似合わない服でも何でも、色々試した方が楽しいし、何が似合うかなんて意外と自分では分からないもの。
女の人は、身を焦がすような洋服が着たくなったり、健康には悪いけれども危険な香りの恋に酔いしれたくなったりする、燃えるような衝動を持って生まれてきているのだと思う。


欧米の映画の中のファッションは、パリコレクションよりもずっとシックで、盗み甲斐があることが多い。コレクションはイヴェント的な要素もあるので不自然でへんてこなスタイリングだが、女優の衣装のスタイリングは自然でシックで素晴らしい。アン・ハサウェイも、メリル・ストリープも素敵だった。


私がシックを取り入れようとすると、地味になりすぎたりする。地味とシックは別物だということを未だに心得ていない。 片田舎にいてもシックを忘れたくないけれど、田舎で、シックなバランス確立は実に難しい・・・とつくづく思う。
TOKYOでも難しい。PARISかNYでなければ。



リトル・ミス・サンシャイン [DVD]


何故この二本立てなのかというと、共通点は、多分「勝ち馬」と「負け犬」。全世界的に、「勝ち馬」と「負け犬」思想が流行っているなんてとても興味深い。

どちらも本当に良かったけれど、「プラダを着た悪魔」の方が、目まぐるしいだけに印象が強かった。「リトル・ミス・サンシャイン」は「負け犬」的な間抜けな感じで、自分のことのように思って、よく笑った。



■ 『プラダを着た悪魔』 (米) ★★★★★
■ 『リトル・ミス・サンシャイン』 (米) ★★★★★

*1:公式サイト http://www.devilwearspradamovie.com/ 『Fashion 101』のクイズが面白い!やってみてください♪ 私は英語駄目だから、めちゃくちゃでした・・・

*2:日本の公式サイト http://movies.foxjapan.com/devilwearsprada/ 出世する為の?10の掟の中で、「昼食は忘れること」という掟がある。。。あぁ、食事を忘れれば大分時間が作れるなぁ。。。