目黒の池田重子先生のお店で、先日、お金がなくて買えなかった総ビーズ刺繍のバックを購入。ついでに、かんざしも購入。いつも美しい和服姿の池田先生が半衿を持っていってもらったらと、言ってくださり、きれいなくすんだピンク色の半衿をおまけで頂いた♪



ボルベール<帰郷> コレクターズ・エディション [DVD]サン・ジャックへの道 [DVD]

朝から気分が持ち上がらないので、その後、気晴らしに飯田橋ギンレイホールへ映画を観に行く。愛猫に脱走されて帰ってこないので、2時の回を見るはずが、4時の回に!馬鹿チュンめ!
二本立ての映画館は、観ながらご飯を食べてもいいので、夜7時頃になると、館内は、コンビニの弁当かハンバーガーのような食べ物の匂いが漂っていた。バウムクーヘンしか持ってこなかった私は、おにぎりを持ってくれば良かったと思いながら見ていたが、どちらも文句なしに素晴らしかった。
ペドロ・アルモドバル監督作 『ボルベール』は、ペネロペの美しさに尽きる。あまりにも神秘的で立体的な顔と体。シャルロット・ゲンズブールの次に好きな女優さんだ。例によって、内容は覚えていない。覚えているものといえば、出演者の着ているものとか、アクセサリー、ヘアスタイル、部屋の内装。映画を観て気になる点は、私にとってはそのくらいだ。
しかし、そんなこと言っているそばから、サンジャックを観た途端、今すぐにでも巡礼へ出かけたくなった。物のない生活に強く憧れている。こう見えても、必要最低限のものだけで生きれたら、どんなに楽しいだろうかと本気で思っているんだから。
この映画は、9人の登場人物がどの人もユニーク。スペインのサンティアゴまで、1500kmの巡礼に行くのだが、スーツに革靴の手ぶらで来る無職アル中次男。出世フリークの長男は、巡礼中も、ケータイ片手に、「早く決済しろ!」とか「株」がどうとか部下に怒鳴り散らしている。でっぷりとした長女は、頑固一徹教師。病気の美女、文盲のアラブっ子、など。。。(内容省略) 最後の最後まで素晴らしい展開で、小さなことも丁寧に描かれていて、一人一人の人物描写が見事だった。
『女はみんな生きている』のコリーヌ・セロー監督作。『女はみんな生きている』もあまりにも素晴らしすぎたので、この人の映画を他にも観てみたい。素晴らしい監督だと思う。
今年は、巡礼か登山へ出かけることに決めた。



■  『ボルベール 帰郷』 (2007/スペイン)  ★★★★★
■  『サンジャックへの道』 (2007/フランス)  ★★★★★