東京都写真美術館で、四ノ宮監督*1の映画「バスーラ」を観た。言葉にならない衝撃を受けた。
フィリピン・マニラのゴミの山スモーキーマウンテンが閉鎖された為、アロマゴミ捨て場で暮らす人々のドキュメンタリー。ゴミの中からお金に換えられるゴミを集めてそれを換金して生きている。親を助ける為、学校へ行かずにゴミを拾い生計を立てている子供もいる。ゴミの中には、赤ちゃんの死体や、手術の際切断された足などもある。そのゴミの山の脇にトタン屋根で仕切っただけの住まいに住んでいる。病院に行っても薬代が支払えない為、殆どの人が病院など利用しない。
私達と同じ人間がここまで人権を無視されて生きていることがショックだった。でも、そんなこと諸共せずにたくましく生きていく子供たち。
こんなにちっぽけな自分にも何かやれることがあるような気がしてきた。



観終わった後、四ノ宮監督のトークショーがあり、ラッキーだった。ある時期撮影拒否をされ、スモーキーマウンテンに住むと、皆から何者なのかを認知され、撮影が再開出来たというエピソード…。スタディーツアーがあるそうなので、是非参加したいと思った。


帰りにガーデンプレイス内のシンガポール料理屋で"鶏蒸御飯"というものを食べたが美味しかった。

*1:四ノ宮監督作品:神の子たち [DVD]忘れられた子供たち スカベンジャー [DVD]